CTとは

病院に行くと、場合によっては様々な検査をすることがあります。
歯医者さんでもレントゲンは一番ポピュラーな検査方法ですが、レントゲン以外に「CT」という検査が行われることもあります。

CTとは、どのような検査なのでしょうか。

CTとは

CTは、「Computed(コンピュータによる) Tomography(断層撮影)」の略で、日本語ではコンピュータ断層撮影法と言います。平面的なレントゲン写真とは異なり、上方向から体を輪切りにした内部断面図を画像におこすことができます。

外観やレントゲン撮影だけではわからない奥の部分の異常や、組織全体の並びや形を立体的につかみやすい検査方法で、的確な診断の助けとして、外科、整形外科、内科など幅広い医療現場で多く用いられています。

そして歯科の分野でも、インプラントなどの歯科診療や口腔外科のように精密な治療にCTは欠かせない検査となっています。

CTの仕組み

CTは、レントゲンと同じ「X線」という放射線を用いた検査方法です。

X線は、波長が短く大きなエネルギーを持つので透過(物質を通り抜けること)できる性質を持ち、この原理を利用し、人間の体内組織内部を透過したエネルギーの差を「影」のようにしてレントゲン画像にします。
組織の構成要素によって透過できるエネルギーの量が異なりますので、画像上には白黒の濃淡で体内組織の形がうつしだされます。
X線の透過量が多い部分ほど濃く黒く、少ない部分は薄く白っぽくなります。

レントゲンの場合はそれを1面からしか写しだせませんが、CTの場合は360°回転したデータをコンピュータで解析し、断面図を画像にすることができます。

CT装置の種類

CT装置には、1回のX線の照射で1枚の断面図しか得られないものと、何枚にも薄切りしたような複数の断面図が得られるものがあります。

1回で複数の断面図が得られるものはMDCT、もしくはマルチスライスCTと呼ばれ、現在医療現場で用いられているのは、多くの場合こちらのタイプです。

また、ある特定の部分だけを抽出して写しだせるもの、リアルタイムの動きが3Dの状態で見られるものなど、最新の技術を応用したものも製作されています。

歯科用CT

歯科用CTでは、歯や顎骨の部分が鮮明に写しやすいような仕組みの専用CT機が主に用いられ、デンタルCT、コーンビームCT(CBCT)と呼ばれています。
最近では、歯列全体のパノラマレントゲンとCTの両方が行えるマルチ複合機も多く採用されています。

歯科用コーンビームCTは撮影範囲が限定されていますので、一般の医科用CTに比べX線の被曝量をかなり抑えることが可能です。
ただ、機種や状態により、かなり違いがありますので、的確な診断と患者さんへの負担軽減の両面に配慮することが重要な課題となっています。

また、症状によっては一般CTを使用した検査を行うケースもあります。

当院では、より確かな歯科治療を提供するために、京セラメディカルの最新鋭のレントゲン「PreVista i3D」を導入しています。症状に応じて部分的な箇所から顎関節を含めた広い範囲までの撮影が可能で、インプラント、歯内療法、矯正治療など幅広い歯科診療をカバーします。

歯のことでお悩みの方は、ぜひ「ナチュラルスマイルデンタルクリニック」へご相談ください。