歯列矯正の種類
最近は、子どもだけでなく、大人になってから歯列矯正治療をする方も増えてきました。これは、見た目に対する意識が高まったせいもありますが、矯正の治療技術も格段に進歩し、かなりの年代まで歯列矯正が可能になったと言われています。
現在の矯正の治療法にはどのような種類があるのでしょうか。
表側からのブラケット矯正が一般的
歯列矯正と言えば、多くの方がワイヤーの通った金属製の装置を思い浮かべるのではないでしょうか。現在でも、それがもっとも一般的な矯正方法で、「ブラケット矯正」または「ワイヤー矯正」と呼ばれます。
ブラケットとは、歯の移動を促すために用いられる装置で、各歯の表面に固定する小さな金具のこと。金具にはワイヤーを通すための溝があり、その溝にワイヤーを通し、歯に力をかけて少しずつ歯を移動させ歯並びを整える方法です。
最近は、歯に固定した装置が目立たないように、セラミック製やプラスチック製の白や透明のタイプも人気ですが、金属製のものに比べると矯正力が劣ったり、費用が高くなったりする場合があります。
表側ブラケット矯正のメリット
- もっともスタンダード
- 様々なタイプの歯列矯正に適応する
- 歯を動かす力が強い
- 滑舌への影響が少ない
表側ブラケット矯正のデメリット
- 矯正期間はそれなりにかかる(子どもで半年~、成人は2年~)
- 定期的な通院が必要
- 歯を動かすとき痛みをともなう場合がある
- 矯正装置をつけていることが人にわかる
- 食べ物がワイヤーに引っかかる
目立たず矯正したい人に人気!裏側(舌側)矯正
表側に矯正装置をつけると目立つから嫌だ!人に矯正していることを知られたくない!という方には、ブラケット矯正で歯の裏側に装置をつける方法もあります。
裏側(舌側)矯正は、他の人から装置が見えないので審美性が高いのですが、表側からの矯正に比べると、動かせる歯の範囲が限られ、矯正期間が長くなってしまう傾向にあります。
最終的な仕上がりに違いはありませんが、治療の手順やかかる費用が違ってきます。
裏側(舌側)矯正のメリット
- 矯正装置が見えないため、他の人には矯正していることがわからない
- 虫歯になりにくい
裏側(舌側)矯正のデメリット
- 舌側に装置があるので違和感がある
- 歯を動かせる範囲に限界がある
- 矯正期間が長くなりやすい
- 表側矯正に比べると費用が高い
ハーフリンガル
表側矯正と裏側(舌側)矯正を併用した方法で、下顎の歯には表側、上顎の歯には裏側に装置を装着します。他人に見えやすい上顎を裏側(舌側)矯正にすることで目立ちにくく、下顎を表側にすることで舌があたる違和感を少なくすることができます。
スピード矯正
簡単な凸凹の歯や先天的に歯並びが悪い方にはスピード矯正で改善することも可能です。適応される症状が限られ、患者様それぞれで治療方法が異なるため入念なカウンセリングが必要になります。
取り外し可能!マウスピース矯正
最近人気となっているのが、取り外し可能な「マウスピース」を使う矯正方法です。マウスピースは透明で、そのまま会話をしてもほとんど目立ちません。マウスピースは1日20時間ほど装着し、2週間ごとに別のマウスピースに変えて少しずつ歯を動かします。
比較的軽度な歯列矯正や部分矯正に向いています。
マウスピース矯正のメリット
- 取り外せるのでお手入れがしやすい
- 装着していることが目立たない
- 比較的痛みが少ない(個人差があります)
マウスピース矯正のデメリット
- 比較的軽度な歯列矯正にしか向いていない
- 装着時間を守らないと効果が得られない
まとめ
上記以外にも、外科手術や被せ物による歯列矯正の治療法もあります。いずれも、費用は高額ですし、抜歯をしなければならない場合もあります。歯列矯正をお考えの際には、信頼できる歯医者さんとよく相談をしてください。
ナチュラルスマイルデンタルクリニックでは、さまざまな矯正治療の中から、その方に合った治療法を選択しご提供しておりますので、ぜひご相談ください。